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あるソル日記

ある日、ある場所、ソルアの日記

ナクナル世界の最大プロジェクト

長髪メガネの、自称一番の文字使い
アレはそう言っていた
「僕は一番の文字使い」
うそつけ
 
アレと出会ったのは文字の中であった
自分でもよく覚えていない
文字は空想を語り そしてもう一つの世界を描いていった
私たちはソノ世界の創造主
北と南と東と西と 真ん中のあるちっぽけな世界

そこへ
無口な長髪少年
狼の双子
寂しがり屋の女の子
強がりな少年
を想像した 想像
 
いつかアレはいなくなってしまった
自称一番の文字使い
「僕は」
夢を叶えるよ
そういっていなくなった
最後まで文字だけの奴だった
 
いつか私は
一番の筆使いになった
一番の文字使いはどこか
そんなこと とうに忘れてしまった頃の話
私はあの世界を 造る ことになった
人々の夢だ
世界を造る ことはこの世界の壮大なプロジェクトとして
 
仮想空間
新天地
第二の世界
精神世界
 

 
私は選ばれた
ソノ世界に行く
ソノ世界に最後の仕上げを
カタチは誰かが組み立てた
私は命に色を与えるために来た
 
カタチを作ったのはだれ?
 
「一番の文字使い」
彼はソノ世界にいた
本当にあるべき場所を亡くして
選ばれた犠牲者だった
世界の創造のために使われた材料であった
夢中になって世界を文字で構築していた彼はいつしか
自分の身体が亡くなったを知った
だから私に言った
「帰って」
 
もうムリだった
本当にあるべき場所は亡くなっていた そして無くなっていた
 
私は選ばれた
アノ世界を知る
アノ世界の生存者
ここは天でも地でもない
行く先はドコ?
 
長髪メガネの、自称一番の文字使い
アレはそう言っていた
「僕は一番の文字使い」
うそつけ
泣いてた私を呼んだのは
君だろう
ソノ世界