あるソル日記

ある日、ある場所、ソルアの日記

ネタが吹っ飛んだ小説の一つ


暗い、塔の円いエントランス。
その場所に二人の影があった。
ここに来た、理由は知らない。いいや、知っている?

誰かの夢、誰の夢?
 どうしてこんな所にいるのか。
 全く覚えがない訳ではない。
「ちょっとー。そっち大丈夫?」
 さっきまでコンテナをつる下げていた細い鎖につかまりながら、灰色コートのソルアは下方に声をかけた。
「まぁまぁ、無事だ。」
 そう答えたのは、低い声。
 よいしょとコンテナによじ登った黒髪の少年だ。
 少年は上方を見上げる。
 けっこうな高さの所、灰色コートの姿が見える。

「そこからどうしてここまで下りるつもりだ?」
「ん、知らなーい。…じゃあさ、今その場所で私を受け止めてよ。それなら、オッケーしゃない?」
「そんな億劫なこと、俺はやらんぞ。」
「なーんだ。」
 暗い、塔の丸いエントランス。
 どしん、と音が響いた。
 黒髪の少年が登っているコンテナが、鳴る。
「暴れてる。暴れているよ、誰かの"夢"が。」
 どしん、がたん。コンテナがガタガタ鳴る。
「ソルア。これが、本当に"夢"なのか?」
 ソルアと呼ばれた銀髪の少女は、鎖につり下りながら「そうだよー」と言う。
 つかまっている鎖をジャラジャラ鳴らすとソルアはパッと手を離した。
「誰かの夢、誰の夢?君を、助けに来たよ」
 だん、とソルアがコンテナに着地した。

そして5000円の件でネタが吹っ飛んだ…(