あるソル日記

ある日、ある場所、ソルアの日記

「深い眠り」って…?

終わってない宿題をやろうにも、学校で居残りしてる時じゃないと集中できない最近。
昨日も、全然進まないまま眠ってしまった。
やっぱりさ、彼が静かなのって落ち着かない…

 
「もうやめておけ」って言われたけど。
「出てけ」ってあの時言われたけど。
向こうが何も返事を返してくれないってすごく不安になるのね。
だからさ、『もう一度』
 
夢の中で目を覚ますと、いつか来た少し明るい「灰」の世界にいた。
地面にはボロボロになって切れた鎖が散らばっていた。
だから「起きれる」って思ったんだけど。
寒気?
全身に一瞬「何か」を感じて鳥肌がたった。…何。
「眠るといいよ、もっと深く…」
触れた指先は頬から左首筋に。
恐ろしく、冷たかった…。
『―?!―…?』
「起きてはいけない。やっと鎖が解けたんだから…」
自分の事を「俺」と呼ぶ、彼とは何か違う気がした。
前に、彼がここで言った言葉をふと思い出した。
―今すぐ夢から覚めろ、出てけ!俺が、俺でなくなる前に―
私はあなたが声に答えてくれないことが不安で、ここに来た。
そうだ。どうして?
どうして…、あなたは私の声に……
『―、―…?――!!』
発しているはずの声が、音として現れない。
ずっとそう。この前も、しゃべる事はできなかった。
「もっと深い眠りに堕ちて。帰り道を―………」
帰り道。
帰り道…、「夢から覚める」という意識、感情。
「『彼』よりも早く、新しい鎖を用意しなくちゃね…。もっと深い場所で、隠すため」
戻れなく…なる?
この人は『彼』じゃない。私の【別意識(俺)】じゃない。
あなた、誰?
 
夢から覚めると、やっぱり午前のほとんどが終わった後だった。
夢であった人は人違い(?)だし。
相変わらず彼は声をかけてこないし。
あー…。
今、彼はどうしているのだろう?